Stage 1・初心者編 ー Lesson 1-4

はじめての git commit — 作業をセーブしよう

git add でファイルを「仮置き場」に移し、git commit でセーブデータを確定する

💡 たとえるなら

好きなタイミングで「セーブ」すると、毎回新しいセーブデータが積み重なる(前のセーブは上書きされず残る)。add はセーブする内容を確認画面に並べる仮置き

前のレッスンで作った my_project リポジトリに、いよいよ 最初のセーブデータ(コミット) を残していきます。今レッスンが Git でいちばん大事なところです。

変更が3つの場所を旅する

Gitでは、ファイルの変更が 3つの場所 を順番に移動してセーブデータになります。

Gitの変更が旅する3つの場所の図: 作業フォルダ → git add → 仮置き場(ステージング) → git commit → リポジトリの流れ ① 編集する場所 作業フォルダ memo.txt(変更あり) git add ② セーブ予定を並べる 仮置き場 (ステージング) git commit ③ セーブデータ完成 コミット履歴 ✅ v1(セーブデータ)

なぜ「仮置き場」があるの?
複数のファイルを同時に変更したとき、「このファイルだけ」をセーブに含めることができます。仮置き場のおかげで、何をセーブするかを 自分でコントロールできる わけです。

💡 メモ:「仮置き場」の正式名称と注意点

この「仮置き場」、正式には ステージングエリア(staging area) と呼びます。本サイトではイメージしやすいように「仮置き場」と表記しています。

ひとつ注意:Web開発でよく聞く「ステージング環境」(本番公開前の動作確認サーバー)とは、名前が似ていますが全くの別物です。混同しないようにしましょう。

また、ツールによって呼び方が少し変わります。VSCode などのGUIでは「ステージされたファイル」「ステージ済みの変更」のように ステージ と表記されますが、git add で仮置き場に乗せるのと同じ操作です。

やってみよう:ファイルを作って状態を見る

前レッスンで作った my_project フォルダの中で作業します。一度ターミナルを閉じた人は、cd my_project でフォルダに入り直してから始めてください。

# memo.txt を作る
$ echo "はじめてのメモです" > memo.txt
# Gitに今の状態を聞いてみる
$ git status
Untracked files:
  memo.txt
nothing added to commit but untracked files present

赤字で memo.txt が出てきました。「Untracked(まだ追跡してないよ)」というのがGitの言い分です。次に仮置き場へ送ります。

仮置き場に追加する:git add

# memo.txt を仮置き場へ
$ git add memo.txt
# もう一度 status を確認
$ git status
Changes to be committed:
  new file: memo.txt

今度は緑字に変わりました。「Changes to be committed(コミット予定の変更)」、つまり仮置き場に並んだ状態です。

💡 まとめて add したいときは git add .
「フォルダ内のすべての変更を仮置き場へ」という意味。慣れたらこちらが便利です。

セーブデータを確定する:git commit

仮置き場に並んだ変更を、セーブデータとして履歴に刻みます。-m のあとにメモ(コミットメッセージ)を書きます。

$ git commit -m "最初のメモを追加"
[main (root-commit) a1b2c3d] 最初のメモを追加
 1 file changed, 1 insertion(+)

🎉 おめでとうございます。これがあなたの 最初のコミット です。a1b2c3d の部分は コミットID(ハッシュ)と呼ばれて、このセーブデータを指す名札になります。

コミットメッセージのコツ

-m "..." の中身は、未来の自分やチームメンバーに 「何をしたか」 を伝える一言メモです。

  • "ログイン機能を追加" → 何をしたかわかる
  • "誤字を修正" → 短くてもOK
  • "修正" → 何を修正したかわからない
  • "aaa" → 後から見ても意味不明

今レッスンのコマンド早見表

コマンド役割
git status今の状態を確認する(赤=未追跡/未add、緑=add済み)
git add <ファイル名>ファイルを仮置き場へ送る
git add .フォルダ全体の変更をまとめて仮置き場へ
git commit -m "メッセージ"仮置き場の内容をセーブデータにする

このレッスンのまとめ

できるようになったこと
✅ 「作業フォルダ → 仮置き場 → コミット履歴」の3段階を理解した
git add で仮置き場に送れる
git commit -m でセーブデータを作れる
✅ コミットメッセージは「何をしたか」がわかる一言にする

次のレッスンでは、いま作ったコミットの 歴史をのぞいてみる 方法を学びます。コミットを増やすほど、Gitの本当の便利さが見えてきます。

✏️ 理解度チェック

0 / 3 正解

各問題、選んだ瞬間に正解と解説が表示されます。気軽に試してください。

  1. Q1. コミットまでの正しい流れは?
  2. Q2. ファイルを「仮置き場(ステージング)」に登録するコマンドは?
  3. Q3. コミットメッセージを直接付けるオプションは?